間に合わなかった落語
実は今週の火曜日から落語を聴いている。
前の会社の上司(おじいちゃん的存在)に私が退社する際、
「若い人は古いものを聴きなさい、温故知新といって・・・。」
と、落語について語られることがあった。
周りの人からは、
「まーった、酔っ払っちゃってー、何の根拠もないことを。」
と突っ込まれていたが、私には妙に印象に残り現在に引きずってしまった。
興味はあったけどなんとなく踏み出せない落語。
図書館で意を決して借りてみた。
意を決することができたのにも理由があり、
最近の私はなんともつまらない理由であろうか、履歴書に書くためだけに、
新しい作家を探すべく新しい本ばかりを読んでいた。
つまんないなー、と思っても読んでいる。だからグダグダである。
そういう意味で、新しいものや流行のものに嫌けが刺し、
本もCDもなんでも古典に触れたくなったのだ。
自分が本当に求めているものは何なのか、
新しいものからではなく古典から探してみたいと思ったのだ。
だから落語。
といっても、誰が有名なのか、何の話から手をつけていいのかわからない。
仕方がないので「NHK落語名人選」というCDから選ぶことにした。
名前は五代目古今亭志ん生。話は「品川心中」と「お化け長屋」。
最初の10分間は江戸弁が耳になじみにくく、なんとなくしか聞き取れない。
でも、自分のおじいちゃんに話を聞いているような心地よさがある。
次の10分で話がだんだんおもしろくなっていき、
同時に行っていた家事の手を止めるようになる。
最後の10分、「落語」という文字通り「落ち」があって
話は拍手と共に見事に終わりを迎える。
「品川心中」を選んだのはクドカンでおなじみのテレビドラマ
「タイガー&ドラゴン」で使われたことがあるからだ。
ということで、敷居が高かったものの
あれよあれよといううちに見事に面白さを知ってしまったわけだが、
この録音が昭和34年だったらしく、やはり心底話を楽しむには聞きづらい。
次の日には自分に合った人を探すべく5枚のCDを借りてきた。
そんなことをしている私のところへ今日のニュースの訃報。
五代目三遊亭円楽が亡くなったのだ。
私の歳の人はみな、笑点といえば円楽師匠だろう。
悲しすぎる。せっかく落語に手を出したというのに。
もう少し早く私が落語のよさにきづいていたら
新宿の末廣亭あたりで円楽師匠の話を聴けたかもしれないのに。
今日はお取り寄せした北海道限定サッポロクラシックビールでも飲みながら
故人を偲びたいと思います。
円楽さーん、わたし、今からで悪いけど、落語いっぱい聴くよー。
日本の文化を継承するよー。笑点も見るよー。
「小遊三さん」とか「きくちゃん」とか、
一人一人の名前を呼ぶことで出演者の名前を広め、
観ている人との距離を縮めた円楽さんが大好きでした。

















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