
みっつに借りてDVD『美しい人』(1999年にTBSで放送)を全部観ました。
野島伸司原作なのに観てなかったのは、
秋田のテレビでは放送してなかったことが原因だと思うんだけど、
再放送してたのかな?
最後の最後の場面だけ観たことありました。
お話は、美容整形外科をやっている岬先生(田村正和)の所に、
夫(大沢たかお)からDVを受けているみゆき(常盤貴子)がやってきて、
夫から逃れるために顔を全面整形してほしい、と頼む所から始まります。
岬先生はあろうことか亡くなった妻の顔に似せて手術をしてしまい、
二人は少しずつ恋に落ちていきます。
まぁ、それが、ややこしくなっていくんだけど。
私の感想は、私が知っている野島伸司の作品の中で
最もロマンチックな話だな、と思いました。
流れている空気は不穏で暗いんだけどね。
毎回ハーブにまつわるギリシャ神話や花言葉が出てきて、
お話のキーワードになっていったり
現実とギリシャ神話の世界を結びつけて
空想的な世界へ高めていってる気配があるんだけど、
これは男の人が書く脚本だな、としみじみ思います。
女は案外こんなにロマンチックなお話を考えないものです。
だから話し手であり主役の岬先生がとっても素敵に見えちゃいます。
もともと素敵な人だけどね。
逆に、私が一番親近感を覚えたのは、みゆきが空想する所。
「自分がグラスを床に投げつけて裸足で家を出て行ってしまっても、
王子様は裸足で迎えに来て、必ず見つけてくれるものよ。」
みたいな話の場面。
その話の後、本当にみゆきが家を出て行ってしまい、
岬先生が、まさか、自分が?、やらないだろう、うそだろ?、でも、
と思いながらその話の通り実行する。
雨なのに傘を道端に置き、自分で自分に苦笑しながらも
靴を脱いで裸足になって道路を歩き始める。周りの人に不審がられても。
そうして二人が出会ったときに、みゆきは泣いて、そして、笑ってしまう。
もちろん私も泣いてしまう(笑)
端役であり物語のキーパーソンである池脇千鶴がめちゃくちゃかわいかったよ。
高校生の役だったけど、幼い顔と高い声がかわいすぎる!!
ジェーン・バーキンの主題歌も切なくて素敵でした。
私も前はレモンバーム、ミント、ローズマリーなんかを育ててたことがあったけど、
このお話ではハーブにまつわるギリシャ神話が沢山出てきたり、
お茶にして飲んだり、足湯に使ったりしてて、すごくいいなぁ、と思いました。
育てるには鉢植えではなくプランターか庭がなきゃ難しいと分かってしまったので
今は育ててないけど、調味料としては今の方がそろえてるよ。
タイム、バジル、オレガノ、パセリ、ローズマリー and more...
すべてのギリシャ神話と花言葉を覚えてみたいな。
ちなみに私が今育てている花は「ミニバラ」を3鉢。(写真)
そして、花言葉は「無意識の美」。
それってとっても素敵な花言葉だから育てるのがなんだか嬉しい。
最後に、『美しい人』のパッケージに書いてあるフランス語は
「Le Bel Homme」で、訳は「美しい人」でもあるんだけど、
正式には、「美しい男の人」なんだよね。
話の流れからすると、顔が美しいみゆきのことを
うっかり「美しい人」と捉えがちだけど、
この話の「美しい人」とは心の美しい岬先生のことなんだよね。
大学の時にフランス語をやってた身としては
パッケージを見たときから分かってはいたんだけど、
それを知りつつ話を追うのは、人より楽しめたかな、と思いました。
まだWebの中に『美しい人』のHPが残っていて、
ちょうどそのことに触れてたんだけど、
プロデューサーが
「岬先生が美しい人でありたい、と思っていること」
なんてふうに言っているので間違いありません。
みっつは争うのが嫌い?私も嫌いだな。穏やかな生活がいいな。
小さいときからうすうすそんな思いを抱えていたけど、
センター入試の前日にクラスで決意発表をしたとき、
強くそれを思った気がする。
何人かは強い意志で他人を蹴落としてまで大学に入学してやる!
とみんなの前で発言してたんだ。
私はみんなで合格する術はないものか、
みんなで手をつないで大学の門をくぐる、そんな空想をしてたよ。
前日なのに。
敵意はそんなに必要なのか、
誰かが泣いて自分が喜ぶ方法なんて正しいのか、
そこまでして生き残らなくちゃいけないのか、私にはいまだに分からないよ。
だから生きようとする能力が人より弱いのかもしれない、
っていうのも自分で分かってるけどね。
長くなったから終わるね。
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